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ノルレボ錠とは?
望まない妊娠(性行為の際にコンドームが破れたり、レイプ等)の際に処方される緊急避妊薬です
通称アフターピル、モーニング・ピルと言われている薬剤です。
用法・用量は?
性交後72時間以内にレボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与する
添付文書より抜粋
発売当初は0.75mgを1回に2錠服用と言う規格で発売されていました。
調剤している際「1回1.5mgの錠剤ではダメなんかな?減量基準でもあるのかな?」と当時疑問に思っていましたが・・・間もなく1.5mgの錠剤で発売されました。
(元々は0.75mgを1回1錠12時間おきに投与と0.75mgを1回2錠内服での効果を比較して試験していた事が由来と思われる)
内服は食後、食前どちらでも構いません。
一番大事なのは性交後72時間以内に服用すると言う事です。
添付文書には下記のように記載されています。
【用法及び用量に関連する使用上の注意】
本剤を投与する際には,できる限り速やかに服用するよう指導すること
添付文書より抜粋
これには意味があるんです。
なぜ72時間以内に服用するの?
その理由はインタビューフォームに記載してあります。
海外臨床試験において、性交後 72 時間以内に他のレボノルゲストレル製剤 1.5mg を 1 回投与した際の妊娠阻止率は 84%であるが、72 時間を超えて本剤を服用した場合には 63%に減弱する傾向があると報告されている
インタビューフォームより抜粋
内服しても効果が薄れてしまったら意味がありません。
服薬指導の際には処方されたらすぐに服用するように指導しましょう。
作用機序は?
本剤の子宮内膜に及ぼす作用,脱落膜腫形成に及ぼす作用,受精卵着床に及ぼす作用,子宮頸機能に及ぼす作用及び排卵・受精に及ぼす作用に関する各種非臨床試験を行った結果,本剤は主として排卵抑制作用により避妊効果を示すことが示唆され,その他に受精阻害作用及び受精卵着床阻害作用も関与する可能性が考えられた
添付文書より抜粋
主な作用機序としては排卵抑制です。
副作用や注意点は?
主な副作用は上記内容です。
女性ホルモンを抑制する薬ですので、副作用の頻度は高いです。
服用される患者さんで頭痛や悪心を訴える患者さんは結構いらっしゃいますので、この点しっかりと服薬指導するのが大事かと。
その他、聞き慣れない症状として「消退出血」があります。
症状としては「月経のような出血」です。
こちらも副作用として説明は必ずしなければなりません。
その他注意点としてはノルレボ錠を服用しても必ず避妊できる訳じゃ無い事です。
残念ですが、ノルレボ錠が本当に効いたかどうかは、服用後すぐに分かる訳ではありません。
数日ないし数週間後に月経があって初めて分かるので、もし予定月経が一週間以上遅れるようなことがあったり、心配なことがあれば、速やかにかかりつけの産婦人科医に受診を促す事も重要です。
もし内服して2時間以内に嘔吐した場合は追加で内服必要な場合があるので、医療機関を受診する必要があります。
内服して2時間以降に嘔吐した場合は追加で内服は不要です。
後発医薬品(ジェネリック薬)はあるの?
ノルレボ錠のジェネリック薬はレボノルゲストレル錠1.5mg「F」が販売されています。
お薬代はいくらくらい?
緊急避妊薬は保険適用はされておらず医療機関によって違いますが、1万5000円から20000円の価格で販売されることが多いようです。
後発医薬品(ジェネリック薬)も発売されましたが、それでも1万円を切る程度で販売されることが多いと言われています。
最近はネットやメルカリ等でこう言った緊急避妊薬を売買している事が問題になっているそうです。そういったケースで売買されている緊急避妊薬は偽物である可能性があるので処方を希望される方は必ず医師の診察を受けるようにして下さい。
最近のトピックスとして厚生労働省がスマートフォンなどを使った「オンライン診療」 にてノルレボ錠を限定的に処方できる事を検討しているようです!
オンライン診療とは?
病院を受診せずにオンラインにて医師の診察を受け、薬局で処方薬を貰える診療です。
自宅から病院までの距離が遠く、へき地に住んでいる方等には有用な診療かもしれません。
厚生労働省のホームぺージにもオンライン診療の指針が掲載されていたので興味がある方はご覧下さい。
緊急避妊薬のノルレボ錠についてもオンライン診療で処方できる流れが検討されているらしいですが現段階では色々条件付きで処方可能となる予定だそうです。
一方で「地域の医療機関での対面診療が原則 」と言う意見もあり、まだまだ方針が決まるのは時間がかかりそうです。
まとめ
緊急避妊薬のノルレボ錠は処方されたらすぐ服用する事が一番大事です。
また副作用も現れやすいお薬ですので、その点しっかり説明してあげるのが薬剤師の腕の見せ所です。
海外では市販薬として販売されている国もあるそうです。
将来的に日本もそうなればもっと身近な薬になるのかもしれません。
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