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どんな漢方薬?
所謂「補剤」に分類される漢方薬です。
何らかの病気を患い体調が優れない場合はもちろん、単に寝不足やオーバーワークによる疲労の蓄積などにより
疲れが取れない
一時的に倦怠感が継続する
と言った状態には補中益気湯による効果が期待できます。
また補中益気湯は感染症により倦怠感が継続する場合、抗菌薬と抗ウイルス薬と併用する時もあります。
構成成分
特徴としては人参と黄耆を含む漢方薬「参耆剤(じんぎざい)」という事。
参耆剤は体全体を引き締める効果と表現する事ができます。
人参は主に胃腸(内側)を、黄耆は主に皮膚(外側)を調整と、体の内外に大きく役割分担されています。
この2つの効果により
胃であれば胃下垂に、皮膚であれば汗腺に効いて多汗症(寝汗)に効果があると言われています。
少量の柴胡を含有しているのも重要で、柴胡は抗ストレス作用•抗炎症作用で過剰な交感神経系の興奮を穏やかにする効果も期待できます。
升麻は昇堤作用(下がったものを持ち上げる作用)があるので、子宮下垂への効果も期待され、更年期以降の女性にみられる子宮下垂(軽度)、そして産後の子宮下垂にも効果が期待できます。
どういう症状に使う?
下記の様な症状に主に用います。
- 疲労感(一時的なもの)
- 疲れが取れない
- 風邪を引きやすい(虚弱体質)
- 体力低下(妊娠・授乳中)
- 子宮下垂(軽度)(更年期〜老年期)
- 多汗症(寝汗)(更年期〜老年期、男女)
- 慢性疲労症候群(四肢倦怠感が慢性に経過し全身に波及した状態)
同効薬との使い分けは?
疲労感に使用する補中益気湯以外の参耆剤に十全大補湯があります。
先程もご説明した通り補中益気湯は一時的な体力低下に使用しますが、十全大補湯は慢性疾患の持病があり貧血症状(皮膚の乾燥、倦怠感等)を伴い、普段から体力を消耗しがちな場合に使用します。
その他六君子湯は黄耆を含みませんが同様に疲労感改善の効果が期待できます。六君子湯は人参がベースの漢方薬である事から疲労感に伴う胃腸トラブル(食欲不振)に効果的と言えるでしょう。
図で示すとこんな感じ(字汚くてすいません😭)
黄耆を含み多汗症(寝汗)に適応のある漢方薬に防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)があります。補中益気湯は「体力低下による皮膚(汗腺)の弛緩による多汗」に使用しますが、防已黄耆湯は「元々浮腫みやすい体質で汗腺からあふれ出る多汗」に使用します。
体が浮腫みやすいかどうかってのがポイントですね。
まとめ
補中益気湯は一時的に体力が落ちている場合に有効な漢方薬と言えます。
オーバーワーク気味な方、最近しっかり寝ても疲れが中々取れなくて倦怠感が持続しているような方一度服用してみてはいかがでしょうか?
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