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六君子湯の使い分け!食欲不振や胃もたれでお悩みの方におすすめ!

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どんな漢方薬?

六君子湯は補中益気湯と同様「補剤」に分類される漢方薬になります。

補中益気湯は人参と黄耆を含む事から「参耆剤(じんぎざい)」と言われますが、六君子湯は人参は含みますが、黄耆を含んでいませんので胃腸症状に特化した補材と言えます。

参耆剤の補中益気湯についてはこちらの記事で執筆していますのでご参照下さい。

漢方では胃腸の事を「脾(ひ)」と呼びます。

この脾が弱って状態(脾虚)の状態で慢性胃炎機能性ディスペプシア(FDと言われてる疾患であり、治療薬ではアコファイド錠100mg ® が処方される場合があります)、逆流性食道炎胃もたれ食欲不振等に使用される漢方薬です。

胃腸機能が低下し、食事から十分な栄養が吸収できず、エネルギー不足となり体が弱る・・・

胃腸機能を改善する事が目的であれば四君子湯(しくんしとう)で対応しますが、水が胃の周辺に停滞し胃腸の蠕動が低下した状態では効果は期待できません。

所謂「振水音(しんすいおん)」が認められる人(胃の真上に指をのせ腹壁を揺さぶるとチャポチャポと鳴る現象)、あるいは悪心を生じるようであれば二陳湯(にちんとう)を使用する場合もあります。

この症状を改善するのが六君子湯と言えるでしょう!

構成成分

構成成分
  • 白朮(びゃくじゅつ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 人参(にんじん)
  • 半夏(はんげ)
  • 陳皮(ちんぴ)
  • 大棗(たいそう)
  • 生姜(しょうきょう)
  • 甘草(かんぞう)

構成成分を見ると8つの生薬があります・・・それでは八君子湯じゃないのか?

薬剤師として働き始めた頃そう思いました。

教科書や著書を調べて分かりましたが、六君子湯は四君子湯(しくんしとう)と二陳湯(にちんとう)の合剤である事が分かりました。

両剤の君薬(主薬)である 白朮・茯苓・人参・甘草及び陳皮・半夏の6生薬から六君子湯と名付けられたそうです。

なるほどー!勉強になりますね。

どういう症状に使う?

症状
  • 疲労感(胃腸虚弱によるもの)
  • 食欲不振
  • 胃もたれ
  • 胃部不快感(妊娠後期)
  • 嘔吐・悪心(食べ過ぎによるもの)

近年六君子湯にはグレリンという胃から産生されるペプチドホルモンの産生を増加させる働きがあると論文で報告されている情報もあります。

上記の様な症状がある場合このグレリンが低下している状態が多いため、六君子湯を服用すると症状が改善すると言われています。

グレリンとは?

グレリンはホルモンの一種であり、摂食を亢進する働きがあり、健常人では空腹時に血中濃度が上昇し、摂食時には低下します。

胃腸機能が低下している時はグレリン分泌は低下し、グレリン抵抗性が増加する事が最近分かってきました。

その結果食欲不振が引き起こされると言う事です。

六君子湯はグレリンの分泌を促し食欲不振を改善する効果が期待できます。

グレリンについては参考記事を添付しておきますので、興味がある方は是非ご参照ください。

同効薬との使い分けは?

六君子湯は胃もたれ(機能性ディスペプシア)、食欲不振(急性、慢性熱性疾患(慢性気管支炎、慢性肝炎、慢性前立腺炎等)、悪性腫瘍に伴うもの等)に有効です。

鳩尾(みぞおち)のつかえ感は瀉心湯類(黄芩(おうごん)・黄連剤(おうれんざい) )や人参を含む漢方薬で対処する事もあります。

茯苓飲(ぶくりょういん:人参を含む)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう: 黄芩、黄連、人参を含む)、六君子湯(人参を含む)はつかえ感を改善する事が期待できます。

使え分けとして・・・

ポイント
  1. 茯苓飲 ・・・吐き気は無く食欲はあるが、胃のあたりが不快
  2. 半夏瀉心湯 ・・・吐き気があり、腸蠕動が亢進している
  3. 六君子湯・・・吐き気があり、腸蠕動が低下している

鳩尾のつかえ感が無ければ胃の周囲の水の停滞が考えられるので、五苓散(ごれいさん)や小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)が使用されます。

使い分けとして・・・

ポイント
  1. 五苓散・・・めまいや頭痛等の上半身の症状(二日酔い)があり、胃のあたりが不快
  2. 小半夏加茯苓湯 ・・・めまいや頭痛の上半身症状がなく、胃のあたりが不快

小半夏加茯苓湯は妊娠中の悪阻(所謂つわり)にも有効な場合があるそうです!

以上の事を図にするとこんな感じ(毎度ながら手書きで汚くてすいません)

妊婦に使用できるの?

基本的に漢方薬は妊婦さんには安全に使用できると言われています。

しかし添付文書には妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」と記載されているので気になる方は婦人科の先生と相談の上内服する事をおすすめします。

まとめ

六君子湯は胃腸(主に上部消化管)の不快感を取り除くのに効果があると言われています。

普段NST(栄養サポートチーム)のメンバーとしてラウンドをしていると食欲不振を訴える方を多く拝見します。

その場合は器質的な問題を除去した上で六君子湯を提案する場面も多々あります。

慢性的な胃もたれや食欲不振が気になる方は一度服用してみては如何でしょうか?

近年ポリファーマシー(多剤併用)が問題視されています。薬の中には抗コリン作用を持つものがあり、それが原因で胃腸の蠕動が低下している可能性もあります。

薬が一杯あって気になると言った方はかかりつけ医やかかりつけの薬剤師に相談してみるのも良いかもしれません。

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KOUTYNST専門療法士
病院薬剤師の端くれ。 現在消化器科病棟、ICU病棟担当。 NST専門療法士(栄養サポートチーム)の薬剤師として活躍してます。 まだまだ修行中の薬剤師ですので、もし間違えた事を記載しているのであればご指摘頂けたら幸いです。 TwitterとInstagramも随時更新中なので応援お願いいたしますー!(コメント頂けるとモチベーション上がります笑)