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NST専門療法士の薬剤師が読むべき参考書ベスト3

NST 薬剤師

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NST薬剤師

NST薬剤師として活動する事になったから参考書を読んで勉強しようかな!

しかし、どの参考書を読むべきかな?
あんまり難しい参考書を買っても途中で読まなくなりそうだし…

KOUTY

NSTで活動するのであれば幅広い知識が必要だね。

では、KOUTYがお薦めするNST専門療法士薬剤師に読んで欲しい参考書を3冊紹介するよ!

この3冊は読んでおいて絶対損する事ないし、とっても分かりやすいよ♪

NST薬剤師

おっ!それは興味ある!
できればお財布に優しい参考書をお願いします笑

まだ、働き出して間もないので貯金も無くて…

KOUTY

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NST専門療法士として薬剤師さんもラウンドに参加します。
NST専門療法士については過去の記事で書いておりますのでご参照ください。

薬剤師がNST専門療法士になるメリット | 薬剤師のすゝめ

薬剤師の世界でも専門性を生かすために多数の資格が存在します。その中でもがん領域や抗菌薬領域は専門薬剤師の花形とも言える存在です。 あまり知られていない専門薬剤師としてNST(栄養サポートチーム)専門療法士と言う資格があります。 …

KOUTYはNSTラウンドに参加する薬剤師して約8年ほど経ちました。
新人薬剤師の頃は仕事後によくNST関連の参考書を読んだものです。

今振り返ると、新人の頃に沢山参考書を読んでおいて良かったなと。
勤務年数が増えて行くにつれ、当然仕事が増加。
そうなると自然に参考書を読む時間は減り、勉強しなくなってしまいます。

時間のある時だからこそ参考書を読むべきです。
今回はNST専門療法士の薬剤師だからこそ読んで欲しい参考書を3冊ご紹介!

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NST専門療法士の薬剤師はどんな参考書を読めば良い?

NST専門療法士に参加する薬剤師はどんな参考書を読めば良いのでしょうか?
KOUTYは主に下記の様な参考書を選んで読んでました。

NST専門療法士の薬剤師が読むべき参考書
  • まずはNSTの考え方を学ぶ
  • 輸液の組成や特徴を学ぶ
  • がん患者の食欲不振の原因や対策について学ぶ

今回は読むだけでNSTで利用できる参考書を厳選してみましたので是非ご覧ください。

NST専門療法士の薬剤師が読むべきお薦めの参考書3冊は?

では実際に、KOUTYがNST専門療法士の薬剤師として読んで良かった3冊を紹介します!

静脈経腸栄養ガイドライン 第3版: 静脈・経腸栄養を適正に実施するためのガイドライン

目次
  • PART I 栄養管理の重要性および栄養投与経路選択・管理の基準
    栄養管理の重要性
    栄養アセスメント
    栄養療法の種類と選択
     I 栄養療法の種類
     II 栄養療法の選択基準
    経腸栄養剤の種類と選択
    静脈栄養製剤の種類と選択
     I 末梢静脈栄養輸液製剤
     II 中心静脈栄養輸液製剤
    栄養管理プロセス
    経腸栄養アクセスの管理
    静脈栄養アクセスの管理
     I 中心静脈カテーテル(CVC)の管理
     II 末梢静脈カテーテル(PVC)の管理
     III カテーテル関連血流感染症(CRBSI)の診断と治療
     [A] CRBSIの診断
     [B] CRBSIが疑われる場合の対応
     [C] CRBSIの治療
    栄養管理のリスクマネジメント
     I 医療事故の発生を防止するためのシステム構築
     II 経腸栄養のリスクマネジメント
     III 静脈栄養のリスクマネジメント
    栄養サポートチーム(NST)

    PART II 栄養療法の進め方と評価
    栄養投与量の決定
     I エネルギー投与量
     II 水分投与量
     III 各栄養素の投与量
    栄養療法の治療効果のモニタリング
    合併症予防のためのモニタリングと対策
    在宅栄養療法

    PART III 小児の栄養管理
    小児の栄養アセスメント
    小児の栄養素の必要量
    小児における経腸栄養投与方法
    小児における静脈栄養投与方法
    新生児の栄養管理の原則
    新生児の静脈栄養
    新生児の経腸栄養
    小児の在宅栄養療法

    PART IV 成人の病態別栄養管理
    周術期
    重症病態:外傷、熱傷、重症感染症、多臓器不全
    肝疾患
    腎不全
    心不全
    慢性呼吸不全
    脳血管障害
    炎症性腸疾患
     I クローン病
     II 潰瘍性大腸炎
    短腸症候群
    消化管瘻
    膵炎
    糖尿病と耐糖能異常
     [A] 糖尿病および耐糖能異常患者のエネルギーおよび
          三大栄養素の投与基準
     [B] 各病態下における血糖管理目標
     [C] 各種栄養組成の有効性
    がん治療施行時
    がん緩和医療
    褥瘡
     [A] 褥瘡の予防
     [B] 褥瘡の治療
    移植患者
     [A] 臓器移植
     [B] 造血幹細胞移植
    神経性食思不振症
    妊婦
    高齢者

    PART V 小児の病態別栄養管理
    壊死性腸炎
    短腸症候群
    肝疾患
    慢性肺疾患
    慢性腎臓病
    中枢神経障害
    悪性腫瘍
    小児重症病態

こちらはNSTとして活動する上で無視する事はできない参考書。
NSTとして参加する方は必ず買っておいた方が良い。

ラウンド上で迷った事があったら、とりあえずこれを見ます。
ガイドラインに間違った事は書いていませんので、これにしたがってNSTを進めればとりあえず問題ないでしょう。

各病態に応じての必要カロリーや蛋白量が記載されており、これはNST専門療法士の試験でも必ず出題されるので覚えておくのが宜しいかと。

レジデントのための これだけ輸液

目次

第1章 輸液の学び方

輸液を学ぶための3ステップ

第2章 よく使用する輸液製剤

Case1 救急患者のライン確保
Case2 腎不全患者のライン確保
Case3 食事が摂れない場合
Case4 高ナトリウム血症

輸液に必要な器具の名称
投与速度の調節(クレンメ、輸液ポンプ、シリンジポンプ)
針の選択
ライン確保と採血
血液ガス分析と通常採血

第3章 輸液製剤の組成と体内分布

水が存在する部位(細胞・間質・血管)
電解質の単位: mEq/L
脱水
輸液製剤の組成
細胞外液
5%ブドウ糖液 1号液(開始液) 3号液(維持液)
水とNaの移動
生食を血管内投与したときの分布
5%ブドウ糖液を血管内投与したときの分布
1号液を血管内投与したときの分布
3号液を血管内投与したときの分布

第4章 浸透圧と張度を理解する

浸透圧
張度(有効浸透圧)
各輸液製剤の張度
等張液、高張液、低張液
等張電解質輸液、低張電解質輸液、高張電解質輸液

第5章 輸液製剤の適応と使い方

Case1 救急患者のライン確保
Case2 腎不全患者のライン確保
Case3 食事が摂れない場合(水分必要量の詳細)
Case4 高ナトリウム血症

第6章 尿細管の機能

近位尿細管
ヘンレループの細い下行脚
ヘンレループの細い上行脚
ヘンレループの太い上行脚
遠位尿細管
集合管
集合管に作用するホルモン、抑制薬、疾患
近位尿細管に作用するホルモン、抑制薬、疾患
ヘンレループに作用する抑制薬、疾患
遠位尿細管に作用する抑制薬、疾患

第7章 酸塩基平衡(血液ガス分析)

Step1 アシデミアかアルカレミアか?
Step2 呼吸性か代謝性か?
Step3 代償は適切か?
Step4 AGと補正HCO3-を計算する
Step5 鑑別を考える

第8章 電解質異常

高Na血症
低Na血症
高K血症
低K血症
高Ca血症
低Ca血症
高Mg血症
低Mg血症

第9章 病態別の輸液

ショック
うっ血性心不全
腎不全
糖尿病
糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群
感染症(抗生剤)
炎症性疾患(ステロイド)
食事が摂れない患者(栄養輸液)
ストレス下(ADH分泌亢進)
終末期(皮下輸液)

薬剤師のほとんどが輸液が嫌いだと思います。
少なくとも僕の周りで輸液の事を好きと言っている薬剤師は見た事がありません。

理由は分かりやすい参考書を見た事がないから。

今まで輸液の知識を深めようと何冊も本を読んできましたが…
イマイチ分からないんですよね。

輸液をテーマにしているのでお堅い理論から避けれないのは分かります。

でも、ついに出会ったんです!
一番輸液について分かりやすく解説してある参考書が!

それが今回ご紹介する「レジデントのための これだけ輸液」

こちらは主にレジデント向けで記載されているのですが…目から鱗レベルで分かりやすい。

レジデントのための これだけ輸液
レジデントのための これだけ輸液

こちらの参考書にはよくありがちな

「人体の60%は水分である。その内訳は40%が細胞内、15%が間質、5%が血管内にあり…」

こんな表現は出てきません笑

確かにこの知識は試験対策としては大事ですが、実際に臨床に生きてくるかとなったら疑問です。


こちらの参考書では輸液の投与速度も曖昧な表現はなく、そのまま使用できる投与速度が記載されているので分かりやすい。

例えば食欲不振時には「3合液(維持液)を80mL/時」

勉強する際に大事なのは、やる気を無くさない事。

こちらの参考書は言葉の表現も簡単だしスラスラ読める。
かつ、何かも繰り返し読みたくなる内容。

このような参考書を販売していただきありがたい。

まず輸液を勉強するのであれば間違いなくこちらを紹介します!

おまけとして、こちらを購入の方は電子版も無料で見れる特典付き
電子版であれば本を持ち歩かなくてもPCやタブレットで見れるので便利なんですよね。

がん患者の輸液・栄養療法

目次

第1章 がん患者の体の変化

①がんの発生・進展と代謝・栄養障害
②がん患者への栄養療法・輸液療法の必要性 

第2章 がん患者の水・電解質代謝・酸塩基平衡とその異常

①がん患者における電解質異常
②がんと水・電解質異常,酸塩基平衡異常

第3章 がん患者の栄養障害とその対策 ─がん治療による消化管への影響─ 

Ⅰ 手術時
Ⅱ 化学療法時
 ①食思不振,悪心・嘔吐
 ②下痢
 ③粘膜炎
 ④味覚障害 

Ⅲ 放射線照射時 

第4章 がん患者の輸液・栄養療法の進め方とマネジメント  

Ⅰ 外科療法の輸液・栄養管理  

 ①侵襲に伴う代謝変動と栄養管理
 ②術前に施行する輸液・栄養管理
 ③手術中の輸液・栄養管理 
 ④術後の輸液・栄養管理 
 ⑤がん終末期の輸液・栄養管理 

Ⅱ 合併症を有する際の輸液・栄養管理

 ①糖尿病症例の周術期栄養管理 
 ②透析患者に対する輸液・栄養管理
 ③ステロイド長期投与症例の周術期栄養管理
 ④肝硬変症例の周術期栄養管理 

Ⅲ 術後合併症に対する輸液・栄養管理  

 ①縫合不全
 ②術後膵炎・膵液瘻 
 ③術後イレウス 
 ④術後肺合併症
 ⑤乳び胸 

Ⅳ 消化器周術期輸液・栄養療法

 ①胸部食道がん術前後の輸液・栄養療法
 ②膵臓切除術後の輸液・栄養療法 
 ③胃全摘術後の輸液・栄養療法 
 ④肝切除術後の輸液・栄養療法 
 ⑤小腸広範囲切除術後の輸液・栄養療法 

コラム

 ・がんの増殖速度と抗がん薬
 ・ITCと微小転移 
 ・無酸素運動とCori cycle 
 ・治療後のQOLと医療行為の価値 
 ・胸膜癒着術における用薬剤 
 ・栄養障害をきたす口腔粘膜炎の予防 

ミニLecturer

 ・ユビキチン─プロテアソーム系 
 ・時間得失法
 ・サルコペニア
 ・腫瘍崩壊症候群① 
 ・ADH不適切分泌症候群(SIADH) 
 ・塩類喪失性腎症(RSWS) 
 ・腫瘍崩壊症候群② 
 ・リフィーディング症候群 
 ・強度変調放射治療 
 ・counter-regulatory hormone 
 ・NICE-SUGAR研究から学ぶ 
 ・経口的な栄養補充製剤 
 ・免疫増強(調整)経腸栄養剤 
 ・清澄水 
 ・経口補水液 
 ・術中不感蒸泄 
 ・サードスペース(第3の間隙)への水分貯留 
 ・レミフェンタニルを使用した時の注意点 
 ・輸液量の指標“尿量や中心静脈圧は あてにならない” 
 ・ヒドロキシエチルデンプン(HES)製剤 
 ・HESの種類 
 ・NCJ 
 ・透析患者にとって大切な体重と骨格筋量の維持
 ・不可避的蛋白喪失 
 ・急性副腎皮質不全(副腎クリーゼ) 
 ・HPA軸の回復 
 ・ステロイド薬の剤形の違いによる吸収率 
 ・JCOG 
 ・食道がん周術期のステロイド療法 
 ・乳び漏(胸水・腹水)対策 
 ・術前栄養評価法 
 ・胆汁返還の意義 
 ・シンバイオティクス 
 ・術後経腸栄養 
 ・胆汁返還の実際 
 ・肝切除後の胃排出遅延 
 ・術後の長期栄養管理

NSTで活動していて避けて通れないのが「がん患者」の存在です。

がん患者なので、当然栄養状態は悪い方が多いです。

では栄養状態を改善するためには何をすれば良いのか?
なぜ、がん患者は食欲不振になり栄養状態が悪くなるのか?

健常な方と同様な栄養補充療法を行うと思わぬ所でピットフォールが。

がん患者は健常な方に比べて電解質異常をきたしやすいですし、輸液の量も終末期になると1000〜1500mLに絞らなければ浮腫が悪化してしまいます。

こちらの参考書はがん患者のNSTをする際の注意点や指針、電解質バランスの注意点が盛り込まれています

がん患者さんだからこそ栄養状態は非常に重要です。

NSTで活動する薬剤師として特殊病態における輸液の使用方法は必ず理解しておく必要がある。
もし、あまり理解されていない場合は是非ご覧下さい!

まとめ

answer

NST専門療法士として働く薬剤師に読んでほしい3冊をご紹介しました。

薬剤師として働いている以上、常に知識をアップデートさせる必要があります。

その上で参考書を読む事は非常に大切な事。

薬剤師だからこそ、沢山参考書を読んで、数年後には臨床現場で頼られる薬剤師になりましょう!

使い終わった参考書を有効活用する方法

使い終わった参考書。

思っていた内容と違うので読まなくなった参考書。

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ABOUT US
KOUTYNST専門療法士
病院薬剤師の端くれ。 現在消化器科病棟、ICU病棟担当。 NST専門療法士(栄養サポートチーム)の薬剤師として活躍してます。 まだまだ修行中の薬剤師ですので、もし間違えた事を記載しているのであればご指摘頂けたら幸いです。 TwitterとInstagramも随時更新中なので応援お願いいたしますー!(コメント頂けるとモチベーション上がります笑)